【番外編】インドの電車事情〜ジェネラルクラス体験記〜

まいど!サンタナスタッフのしょうきです。

インド全体的に乾季に入りお客様が増えてきたので、バラナシスタッフのりょうすけをヘルプすべく、先日サンタナロッジからバラナシに異動してきました。今回は【番外編】としてその道中のお話。

インドの電車は席のクラスがたくさん分かれています。普通の日本人旅人は、電車で移動する際はスリーパー(寝台席)もしくは3A(エアコン付きの寝台席)というクラスのチケットを買います。チケットは数日前には売り切れている事が多いので早めに予約しておきます。しかし今回、割と急に移動日が確定した為、インターネットで緊急チケットを取ることにしました。

プリー駅からバラナシのムガルサライ駅まで検索!


.....!!


スリーパー、WL66(Waiting Listの略称で、この場合66名のキャンセル待ち)

3A、WL23

2A、WL1

2Aと言うのは3Aよりも快適で広々としたエアコン付きの寝台席です。値段はスリーパーの約5倍。まぁ仕方がない。一番乗れる可能性の高い2Aのチケットを奮発してとっちゃうか!

ってことでBOOK NOW!!

1人くらい大丈夫でしょう!!なんて悠長な事を考えていたのでした...。

※お客様のチケット手配の場合はWL(キャンセル待ち)チケットはお取り扱いしておりません。



そして迎えた発車3時間前。パソコンで現在の状況を確認してみると...

Chart Confirmed(座席表が確定しました)
WL1(キャンセル待ち1名)

つまりチケットは取れなかったということです。

ズーーーン。


残された術はジェネラルという超ハードモードなクラスの席に乗って行くことでした。

ジェネラルというのは、座席が指定されない一番底辺の格安チケットです。たまにコアな旅人が乗っているので話を聞いたことはありました。

なんでも、寝台ではなく普通の座席、十人分の座席スペースに立ち乗り客も入れるとその倍以上の人がごった返す、トイレには行けない、、、魔の車両。数時間ならまだしもプリーからムガルサライまで約20時間・・・

絶・対・に・乗・り・た・く・な・い!!

しかしバラナシで友人を待たせていたこともあり、この日どうしても移動したい理由があったのです。友人と会うのを諦めて翌日のチケットを取り直すか、覚悟を決めてジェネラルクラスに乗り込むか、ふたつにひとつ。

決めた!!ここで逃げたら世界ローカル旅協会の名が廃る!!
※実は僕、こんな協会を運営しています。さらっと宣伝(笑)

そんな訳で初めてジェネラルクラスの電車に乗り込むこととなったのでした。

何度も言いますが電車のチケット予約はお早めに!!




[DAY1]午後9時
お世話になったサンタナロッジに別れを告げ、プリー駅にてジェネラルクラスのチケットを購入します。窓口は空いていました。お値段なんと285Rs!!500円ちょっとです。距離にして約900km、大阪〜秋田とほぼ同じ距離を20時間掛けて走ります。



[DAY1]午後10時半
予定より少し遅れて電車が出発しました。幸いプリーは始発駅なので難なく座ることが出来、いや寝転がることが出来ました!!もしかするとこのままイージーモードでバラナシまで着いちゃうかも!?なんて淡い期待を抱きつつパスポートをお腹に忍ばせ、荷物はチェーンでロックして眠りにつきました。



[DAY2]午前2時
気が付くとかなり乗客が増えてきました。寝転がることはもう出来ず、さっきから座ったまま寝ています。目の前のおじさんインド人達も仲良く就寝中。



[DAY2]午前3時
まだ辺りは暗いのですが停車駅では既にチャイ屋がチャイを売りに来ます。浅い眠りから覚めると荷台の上で寝ている人が!!どうにかこうにかみんな眠りにつけている様な状況。



[DAY2]午前9時
車内に時折物乞いに限りなく近い楽器奏者がや歌手が現れます。ただ目の前に現れて「マネーマネー」より、よっぽど共感が持てます。この写真は彼女の歌が素晴らしかったのでお金を払い許可を得て撮影しました。この頃になると車内はかなり混雑してきてまともに座れない人が出てきます。



[DAY2]午後2時
車内は困難を極め、停車駅では乗りたくても乗れない人がたくさんいます。それでも無理やり乗ろうとすると他の乗客に止められながら電車の枠からはみ出しながらしがみついてきます。目の前の向かいの席との間の床にも座ってくる人がいるので僕はずっと体育座りでした。



[DAY2]午後5時半
予定より少し早めにムガルサライ駅に到着。早く着くパターンもあります(笑)ムガルサライからオートリキシャ―約1時間でサンタナ近くのゴウドウリヤー交差点です。

混雑した車内を移動するのはかなり困難なので、弁当やサモサ等の軽食売りは停車駅のホームから売りに来て、窓でやり取りをします。食べ過ぎ飲み過ぎはトイレに行きたくなるので我慢して、プリーで買っておいたクッキーと水で凌ぐ。約20時間ずっと座りっぱなし、トイレには一度も行かず乗り切りました!!

ただいま、バラナシ!!

それでは最後に一句
「臭いけど 嫌いになれない 魔の聖地」

お後がよろしいようで。



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