コルカタこそチャイの本場

「インドにはチャイという甘いミルクティーがある」。そう聞いてインドに来られた方も多いと思う。
しかし、多くの旅行者は初めてチャイを飲んで、「なんじゃこれ？」「おいしくないやん」と思って
いるのではないかと私は危惧している。実際デリーのチャイなどは、全く美味しくない。
デリーやその他の地域では、チャイ屋を見つけるのも大変なことだ。

インドの飲み物といえばチャイ。それは大きな誤解なのである。
コルカタこそチャイの本場なのである。コルカタでチャイを飲んでこそ、その美味しさを味わうことが
できるのだ。（ちなみにベンガル語では、日本と同じように”チャ”と言う。）

インドがイギリスの植民地支配下にあったとき、コルカタ（カルカッタ）は、英領インド帝国の都で
あった。インド支配の中心地だったのである。コルカタの北、約５００ｋｍのところにダージリンや
アッサムがあり、当時イギリス貿易の主品目であった紅茶を、そこで栽培し、カルカッタに集積し、
ここから英国へ船で運んでいたのである。

　
もちろん今でも、インドの多くの茶葉はコルカタに集められるのだ。世界最大の紅茶オークション
もコルカタで開かれているのだ。コルカタ市の中心部 BBD Bagの近くにラールバザールというところが
あり、そこには紅茶問屋が立ち並んでいるのだ。

コルカタでチャイ屋を探すことは、全く難しくない。そこらじゅうにチャイ屋がある。「犬も歩けば
チャイ屋にあたる」といえるぐらいチャイ屋だらけなのだ。

コルカタっ子は一日に何度もチャを口にする。そうやって一口サイズのカップでチャをすすりながら、
仕事をサボるのである。これこそがコルカタの文化なのである。チャは話し好きのベンガル人にとって、
至福のひとときを演出する、必須アイテムなのである。

では、コルカタのオススメのチャイ屋を紹介します。

地下鉄ラビンドラサダン駅近くのシク寺院

その横にある BALWANT SINGH'S　EATING HOUSE

老舗の食堂併設のチャイ屋
なんとスペシャル大４０Rs　中２０Rs
もちろんノーマルチャイ、安いのもあります。
しかし、やっぱりスペシャルが濃厚で美味しいです。