根っこ
ナマステー、たっちゃんですよ。
ウチの宿にはエレベーターなんてありません。
建物は古いし、有名なデザイナーが設計したわけでもない。
プールもなけりゃ、ジムもない。
インターネットの調子が悪い時もあるし、停電だってする。首都なのに。。
設備を比べてしまえば1泊が数千、数万円のホテルにはとても適う気がしない。
というか、、、かなわない。
では、ウチの宿の魅力って何なんでしょうね?
僕は「人」だと思うんですよね。
例えば、すごいキレイでゴージャズで高級なホテルがあったとして、それはそれで価値がありますし素敵な事です。
いい思い出になるでしょうし、喜ぶ方も多いと思います。
でも僕自身はというとソレに対して魅力をあまり感じないんですよね。
例え、宿が多少汚くっても水しか出なかったとしても、そこで会ったスタッフや他国の人、
同じ日本人の旅人と色々んな話をして仲良くなって一緒に行動することもあるでしょうし、
一生の友達が出来るかもしれない、酒を飲みながら熱い話をするでしょうし、
そういうのって後々大事なものになっていくと思うんですよね。
一緒に笑って時間を共有するってのはやっぱり良いもんです。
実際僕自身の過去と照らし合わせると、やっぱりそんな気がするんです。
では僕らの役割って何ですかね?
「安心、安全な空間」はもちろんのこと、
それから
「人と人が繋がりやすい空間」
を作っていくことではないのでしょうか。
偉そうに、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが僕はそう思ってますし、常々心がけています。
色々と問題の起こるデリーだからこそです。
それからお金というものも大切です。
やりたい事も理想への実現にもお金が大なり小なりかかります。
「なるべく安く居心地の良い空間を提供して、
僕達が大好きなインドをたくさん見てもらって、
インドを好きになって欲しい。」
素敵な考え方だと思います。
誰しも自分の国の事を悪くは思って欲しくないですもの。
この理念を維持するのにも、当然お金は必要なのです。
なのでお金は大切です。
でも、、一番ではありません。
もっと大事なものはたくさんありますから。
「人と人を繋ぐ」
これは僕の根底にあるものなんです。
個人的なテーマというかなんと言うか。、
何をするにしてもくっついて来るんですよね。
何か決めるときも、何かをつくるときも。
ここに今いれて、色んな人と繋がっていけれるっていうのは、んー。
なんとも幸せ。
この幸せをたくさんの人と共有しあえたらどんなに素敵なことだろう。