第5回サンタナ・ゼミ開講


どもっ!坂本です。昨夜は久々のサンタナ・ゼミを行いました。


サンタナ・ゼミとはたまにはちょこっと真面目に、若干学術的に何かを
語り合おうじゃないか、という趣旨の会合です。基本ルールは誰かが
何らかのレジュメを切ってくる。発表する。議論する。というものです。


ま、大学のゼミ(先生なし)みたいなものです。


昨日はクルちゃんが「サンタクロースは必要か」という表題で
発表してくれました。この時期にぴったりです。


内容は、最近の日本の子供がサンタに対して冷ややかな態度を
取っていることへの問題意識から、サンタさんにまつわる温かい
エピソードを二編(一つはクルちゃんの個人的体験)の紹介に始まり、
サンタクロースの歴史、職業としてのサンタさんなど興味深い内容でした。



色々な方向から議論ないし突っ込みがありそうだな、と思っていたら
やはり。仁科さんが口火を切りました。


「サンタってさ、結局資本主義の権化みたいなものなんじゃないの」


と。いきなりの爆弾投下です。そこから議論はヒートアップ!
キリスト教の布教活動に都合が良い存在。
・実際にクリスマスは資本家にとっては稼ぎ時。
・いい子にしていないとプレゼントもらえないというのは、大人や
施政者にとって都合がいい論理。
・そもそも日本にサンタクロースが入ったのはいつで、いつまで子供は
サンタクロースを信じていたのだろうか。


などなど。


収拾つかないか、と言う頃になりようやく「そもそも子供にとって
目に見えないものを信じる意味はどこにあるのだろうか」
という素朴な疑問から


・好きな物語を持つことで読書の習慣がつく。
・例えばお化けを信じることで暗がりなど、危険な場所を避けることになる。
・信じることで熱中でき、熱中することで人生は楽しくなる。
・目に見えない「物語」でしか成長させることができない感性・感覚・想像力が
ある。


などの意見がでてきて、「「サンタクロースはさておき)ファンタジー
子供に(恐らく大人にも)必要なのではないか」というところで
ある程度の共通見解を得ることができました。


サンタクロースからあれほど色々な方向へ議論が巻き起こるとは。


面白かったです。クルちゃん、ありがとう。