シャンクスの帽子
こんにちは、サンタナ@デリーのたっちゃんですよ。
僕には宝物があります。
それは外出する時にいつも持っていくオシャレ帽子のことです。
なぜそのオサレ帽子が宝物かって?
今でも忘れませんよ、この帽子にまつわるエピソードを。
〜遡ること数ヶ月〜
サンタナ@デリーを訪れた一人の男のコがいました。
今回は念願の初インド旅行。
たまたまメインバザールにあった日本語で書かれた看板を見て、うちに来て下さいました。
「これからどこに行こう?」
3ヶ月という旅の期間でどこをどう回ろうか、たまたま居合わせた旅人やウチのスタッフと情報交換しながらまずは北を目指すことに。
彼が最初に選んだのは、まだまだ寒い時期の「レー」
もちろん陸路は凍結されていて、仕方なく飛行機で飛ぶことに。
そこでしばらく滞在した後に徐々に南下してまた違う方面へ。
またデリーで会えるだろう。
そう思いながら数日が経ったある日。
彼がデリーに戻って来た。
何やら大変疲れた様子で、
「おかえりなさい。どうしたの?」
と声をかけると、盗難にあったと言う。
お金もパスポートも全て失い、怪我まで負ってしまった彼。
出来る範囲で精一杯サポートさせてもらったけど、
おそらくインドにはもう来ないんじゃないかな?
と、そんなコトがふと頭をよぎる。
そりゃぁそうだ。
こんな酷い目にあったんだから、大体の人がそう思うでしょ。たぶん。
全ての後処理が終わって、元気になった彼が宿を去る日。
「たっちゃん!俺またインド来るわ!」
嬉しかった。
ただただ嬉しかった。
「インドを好きなってくれたんだ。」
彼は日本に着いてからもわざわざ実家から国際電話をかけて来てくれた。
「無事着いたよ!ホントありがとう!会えて良かったよ」って。
「あなたに会えて良かった。」
人として、宿のスタッフとして、友人として最高のほめ言葉をもらった。
毎日バタバタ忙しいけど、
僕達が今デリーにいる意味はあったんだ。
そんな礼儀正しい彼から頂いたオサレ帽子。
たまにね、聞かれるんですよ。
「その帽子どこで買ったの?」ってね。
「日本で買ったらしいです。」
そう答えるけど、本音は
お金じゃ買えないよ、この帽子は。って思っちゃってる。ゴメンね。
ほんでもって誰にも譲るコトもないです。
すごく大事。
・・・さーてさて、このブログが書き終わったらチョット出かけて来ますかっ!
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