春待ち遠しくて
なますて。
サンタナ バラナシ リクです。
日本は間も無く卒業式シーズンでしょうか。
学生さんは春休みも中盤に差し掛かり、旅行に勤しんでいる頃でしょうか。
サンタナバラナシにも連日多くの訪問者が集い賑わっております。
僕が初めてインドを訪れたのも、大学生の春休みの頃。
限られた予算の中でひもじい思いをしながら、どこか日常で味わえないようなサバイバル感覚とでもいいますか、若き冒険心をかき立たされながら過ごしておりました。
旅にも多少なり慣れてきた頃に到着したインドバラナシ。
やかましいインド人客引きのあしらい方もわかり始め、心身余力を持ってバラナシで過ごしていました。
けれどバラナシに蔓延るインド人は違った。
バラナシに漂うカオスな雰囲気も後押しし、一筋縄ではいかないな、と印象を受けた覚えがあります。
牛がうごめき、猿が飛び交い、ボート漕ぎの客引きが集ってくる。
ガート沿いに腰を据えるサドゥーたちの佇まいは、僕らの日常に一筋の陰りを投げかけているよう。
火葬場で繰り広げられる生と死のドラマは繰り返し、目の前で崩れ落ちる肉体はひとつの命の終わりを見せつける。
それでも続くこの世界の中で生きる僕たちは、自身の人生を考えずにはいられなくなる。
実際、僕が初めてバラナシを訪れた際は、数日の滞在でエネルギーを消費しきり、バラナシを発つと同時に体調を崩したものです。
今回バラナシで数ヶ月過ごし、このカオスを十二分に味わっているところですが、体力と精神力さえあれば、飽きのない地だと思っています。
意外なことですが、バラナシには世界遺産というものありません。
何かドカーンとそびえ立つ立派な建物があるわけではない。
信仰心くすぶられるような特徴的で重要な宗教的建造物があるわけでもない。
にもかかわらず、外国人のみならず多くの人々が訪れ、何かに出会い、何かを感じているようです。
もちろん好き好みはあるでしょうが、是非若いうちに、いや年齢を重ねていたとしても、バラナシを訪れ、どこか非日常的な環境に身を置き、物思いにふけってみてもらいたいものです。
長く忙しない人生で、ほんの数日間だけでも、漠然と流れるガンジス河に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
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話は変わって最近のバラナシでのことを。
昨日と本日は、バラナシになんとインドの首相、モディさんが来ていたそうです。
モティじゃないよ、モディだよ。
モディ首相はバラナシの州、ウッタルプラデーシュ出身の方。
それはもうバラナシでも大人気のようです。
ダシャシュワメードガート付近の通りはにはものすごい人だかりができていました。
また近日この地では選挙なるものがあるらしく、市民のテンションはものすごいことに。
群衆の中には警察官もごたくさん。
貫禄がありますねぇ。
勢い余ってバラナシの牛たちや犬たちも選挙仕様にされていました。
神様・・・?
このノッポワーラーは一体???
写真のドゴードリヤ交差点以外でも、路地などでモディ首相の名前を叫んで行進する団体も見られました。
それはそれは盛り上がっていて、老人から子供まで男女問わず、参加していました。
日本では投票率が右肩下がりだとか、若者は政治に関心がないとか言われてしまっておりますが、、、
こちらで、こう政治への参加する姿を見ると、考えさせられますね。
ただ、、、
どんな政党なのか?と現地の人に聞いてみたところ
「一番ええ政党に決まっとるやないか」
と、ざっくばらんな回答しか得られませんでした。
政治参加、、、とはいえ、ただ単にお祭り騒ぎが好きなだけなのかもしれませんね・・・。
インド人のにぎやかなイメージが強くなったところです。
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インドではもうすぐホーリーの時期。
バラナシは3月13日が当日となっています。
インドいち、エキサイティングなお祭りではありますが、と同時に危険が伴うのも事実です。
そのためサンタナバラナシでは、ホーリー当日の3月13日は外出禁止としています。
もし万が一13日当日にバラナシに到着されるのなら、いろいろとお気をつけください。
特に午前中が真っ盛りのようなので、到着してから駅や空港で待機したりといった対策が必要かもしれないですね。
日本の春が待ち遠しく感じてきたところで、おいとまさせていただくとします。
では。